2023年3月8日水曜日

Steinberger Gearless Tunerを普通のギターに組み込んだ話 Installation

 

スタインバーガー社のギアレスチューナーというものがあります。
あまり見かけるものでもありませんが、Gibson Firebird 2017 T などには標準搭載されています。
https://archive.gibson.jp/electric-guitars/5375


通常のペグは芯に弦をグルグル巻いていくことでテンションをかけていく構造。
一方でギアレスチューナーは弦の端が沈み込んでいくことでテンションをかける独自の構造となっています。
曰く、普通のチューナーより精度が高く、軽量で、狂いにくいらしい。
しかし、普及率は全然高くない。
私はこれがしばらく気になっていたのと、ファイヤーバード・スタジオ(2004)をメイン機としていることもあり(スタジオはバンジョーペグではなく通常のリバース六連ペグ)、ちょっと導入してみようと思い立ちました。
しかし日本国内では使っている人はあまりいない印象で、参考になるような記事もありませんでした。よって、この記事を残します。

なお、ギアレスチューナーは6つセットで1万7千円くらいで売られています。
https://gibson.jp/gear/steinberger-gearless-tuner-set
正直高いので、私は某フリマサイトで半額くらいでゲットしました。

以下、導入手順です。


初期状態のギター(AriaPro2 YS-450)とギアレスチューナー。
当初はファイヤーバードスタジオに取り付けようと思っていました。
手順を調べると本体側に加工が必要ということがわかったのでまずはこちらに取り付けることにしました。(ギブソンのサイトには加工いらないって書いてあるのに!)
ただし、取り付け穴自体の大きさは通常のペグと変わらない模様。
まず通常のペグを取ります。
最初の手順として、表側からナットとワッシャーを外していきます。
それから裏の固定用ネジを外すと、ペグがとれます。
ペグがないギターのヘッドって、変な感じ。

その後ピンバイスで位置決め用スタッドの穴をあけ、(写真取り忘れ)
ギアレスチューナーを差し込みます。


裏からシリコンのリングを通します。
(Made in Japanの文字に罪悪感。貴重な個体に穴開けてすみません)
チューニング用ダイヤルを取り付けて、完了!

弦は、チューナーをトップ側で最大限引き出した状態で弦をロックし、
余った部分を切ってから裏のダイヤルで引き込んでいきます

最後の1本。こういうふうに真っ直ぐ通してからロックし、弦を切ります
弦を張り終わった状態。
導入作業としては、わりと手軽な部類かな。
ギター本体に穴あけ加工が必要なのがネックですね~。
見た目がユニークなのも面白いポイントだと思います。

この後1年くらい使っていますが、チューニングは安定していていい感じ。
通常のペグよりも減速比が大きいので、精度もありそう。
以上、ギアレスチューナー導入記でした。